英国では他の国に比べ、空港にノートPCや携帯電話を置き忘れるユーザーが多いことがわかった。スウェーデンのセキュリティソフト会社Pointsec Mobile Technologiesの「空港におけるモバイル機器のセキュリティ」に関する調査で明らかになった。
調査は2006年の4月~5月頃に行なわれたもの。それによると、英国のノートPCおよび携帯電話ユーザーの40~50%は、空港に機器を忘れても、遺失物取扱所へ引き取りに行かないという。紛失が多い理由としてPointsecは、「英国航空公社のセキュリティチェック強化」を挙げている。「バックからPCを取り出して確認を受ける際、出発ラウンジのセキュリティエリアに置き忘れるユーザーが多い」という。
また引き取りに行かない理由としては、「わざわざ引き取りに行くよりも、保険会社に補償を申請するか、勤務している会社に新しい機器を改めて提供してもらう考えのユーザーが多いため」と分析している。
このほか、遺失物取扱所に持ち込まれたモバイル機器のうち、4台に1台がセキュリティ対策を講じておらず、スタッフが電源を入れて即座に起動できる状態だったという。Pointsecでは、モバイル機器を持って旅行するユーザーに対し、「暗号化や強力なパスワードなどで保護していないのなら、面倒でも引き取りに行くべき」とし、同時に、セキュリティポリシーの適用や企業のセキュリティ対策・管理などを勧めている。
関連情報
■URL
Pointsec Mobile Technologies(英文)
http://www.pointsec.com/
( 野津 誠 )
2006/09/05 14:35
- ページの先頭へ-
|