仏FrSIRTは13日、Internet Explorer(IE)にパッチ未提供の脆弱性が見つかったとして警告した。リモートの攻撃者からブラウザをクラッシュさせられたり、システムを乗っ取られる恐れがあるという。危険度は、4段階中で最も高い“Critical”とレーティングしている。
FrSIRTによれば、この脆弱性は、「DirectAnimation.PathControl(daxctle.ocx)」ActiveXオブジェクトの“KeyFrame()”メソッドに、細工を施した値を引き渡すことで発生するメモリ破損エラーが原因。ユーザーに悪意のあるWebサイトを閲覧させることで、DoSを引き起こしたり、任意のコマンドを実行し得るとしている。
FrSIRTでは、パッチをすべて適用したWindows XP SP2でこの脆弱性を確認しており、WindowsのさまざまなバージョンのIE 6やWindows 2000 SP4のIE 5.01 SP4で影響を受けるとしている。また、攻撃コードもすでに公開されているという。
今のところ修正パッチは提供されておらず、FrSIRTでは回避策として、アクティブスクリプトを無効にすることを挙げている。
関連情報
■URL
FrSIRTのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://www.frsirt.com/english/advisories/2006/3593
( 永沢 茂 )
2006/09/14 20:13
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