警視庁生活経済課と練馬署は15日、携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS(以下DS)」用ゲームソフトの海賊版を販売していた練馬区の男性(45歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕した。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が発表した。DS用ソフトの海賊版摘発は初めて。
男性は、スーパーマリオ64DSなどのゲームソフトのデータを権利者に無断でDVD-Rなどに複製。自らが運営するWebサイトを通じて販売する目的で所持していた。販売価格は、211タイトル入りDVD-Rが1枚16,800円だった。
このほか、DVD-Rに入りきらなかった25~37タイトルをCD-ROMに複製し、3,800円で販売していた。サイトでは、「製品版ソフト約1本分の出費でこんなにもたくさんのソフトがプレイできます」などと紹介していたという。
ACCSによると、一般ユーザーから任天堂へ、男性が運営するサイトの情報提供があり、侵害を確認した任天堂の担当者がACCSに相談したことから発覚。逮捕同日に行なわれた男性宅の家宅捜索では、サイトで紹介されていた海賊版以外に、最新版のゲームソフトを複製したDVD-Rも押収されているという。
また15日、福島県いわき中央署では、Yahoo!オークションを悪用して、海賊版カーナビゲーションソフトを販売していた大阪府吹田市の男性(53歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕した。
男性は、2005年10月10日頃から2006年1月21日頃までの間、ゼンリンおよびトヨタマップマスターなどが著作権を有するカーナビソフト「SMART MAP PRO DVD 全国詳細版 '04-'05 HCE-V106」他2点をDVD-Rに複製し、1枚5,000円で販売した。
男性は、オークションの出品において「ジャンク品です。一応すべての動作はします」として、出品している製品が海賊版であることをほのめかしていた。警察の調べによると、男性は約3カ月間で約100人に海賊版ソフトを販売したことが判明している。
関連情報
■URL
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/
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( 野津 誠 )
2006/09/15 15:33
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