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Windowsにパッチ未提供の危険な脆弱性、悪用サイトも既に確認


 米Microsoftは19日、ユーザーがWebサイトにアクセスしただけで任意のプログラムが実行される危険のある新たな脆弱性が発見されたとして、この脆弱性に対する攻撃の回避策などをまとめたセキュリティアドバイザリを公表した。

 発見された脆弱性は、ベクター画像の記述言語であるVML(Vector Markup Language)の処理に関するもの。脆弱性はInternet Explorer(IE)にも影響があり、例えば攻撃者がこの脆弱性を悪用したコードを埋め込んだWebサイトを作成することで、ユーザーがそのサイトにアクセスしただけで、任意のプログラムが実行される危険がある。

 セキュリティアドバイザリでは回避策として、VMLの処理を行なうライブラリ「Vgx.dll」のレジストリ登録を解除する方法や、Vgx.dllへのアクセス制御を厳密にする方法、IEでインターネットゾーンのセキュリティを厳しくする方法などを挙げている。

 デンマークのSecuniaでは、この脆弱性の危険度を5段階で最も高い“Extremely critical”と判定している。また、既にこの脆弱性を悪用したサイトの存在も確認されており、ユーザーがこれらのページにアクセスするとスパイウェアなどをインストールされてしまうため、信用できないサイトにはアクセスしないよう注意を呼びかけている。

 現時点で、この脆弱性に対する修正パッチは公開されていない。Microsoftでは、遅くとも次回の月例パッチの公開日(日本時間10月11日)までに修正パッチをリリースするとしている。


関連情報

URL
  セキュリティアドバイザリ
  http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/925568.mspx
  Secuniaによる脆弱性情報(英文)
  http://secunia.com/advisories/21989/


( 三柳英樹 )
2006/09/20 12:24

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