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左から、IMJBC取締役兼CMOの叶修吾氏、同社代表の太場次一氏、同社コンサルタントの中澤雅夫氏
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IMJビジネスコンサルティング(IMJBC)は、インターネットユーザーの動向調査・分析をまとめた「ネットユーザー白書2006」を10月中旬に発刊する。定価は48,000円。同社サイトやIMJグループ会社を通じて販売する。同社は9月20日、白書に関する記者発表会を行なった。
IMJBCでは、国内の15歳から69歳の男女インターネットユーザーに対しオンライン調査を実施。期間は8月7日から8月10日まで。サンプル数は1,667サンプル。白書では、その資料を基に「分析編」と「データ編」にまとめ、インターネットユーザーの動向を紹介している。
● ライフラインや対話ツールとして生活に定着
白書によると、「知りたいことやわからないことはまず、インターネットで調べてみる」ユーザーは全体の92.3%に上った。日常的に利用するものは、「情報収集」98.1%、「メール」89.1%、「ネットショッピング」68.4%など。ブログや個人サイトの閲覧、ネットバンキング、映像・音楽の閲覧およびダウンロードの利用も目立った。
また、ネットショッピングを過去に1回以上利用したことのあるユーザーは90.6%、1カ月に1日以上利用するユーザーは68.4%だった。このほか、実店舗で買い物をする前の情報源にインターネットを利用するユーザーは77.1%で、商品を選ぶ決め手にしているユーザーは33.8%だった。
調査・分析を担当したIMJBCのコンサルタントである中澤雅夫氏は、「インターネットはユーザーの生活に密着している。物を買うときもなくてはならないメディアになっている。また、ネットは若い世代を中心にライフラインや対話ツールとしても定着している」と説明した。
● 行動特性に見るユーザータイプ
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ネット行動クラスターの特徴
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白書では、インターネットユーザーを行動特性から、「アクティブユーザー」「ROM型ショッパー」「ネットライフ層」「自己表現志向層」「バーチャルコミュニケーター」「SNSフォロワー」「ノーマル層」といった7つのクラスターに分類している。
それぞれの特徴として、アクティブユーザーは、ゲームやコミュニケーションなどを積極的に楽しむ。ROM型ショッパーは、情報発信力は弱いが、商品情報収集でインターネットを活用する。ネットライフ層は、コミュニケーションやショッピングなど、インターネットを生活に活用する。
また自己表現志向層は、ブログでの情報発信や自身のコンテンツをネットで発信する。バーチャルコミュニケーターは、チャットやメッセンジャー、オンラインゲームなどに没頭する。SNSフォロワーは、ネットリテラシーは高くないが、SNSで人間関係を維持する。ノーマル層は、積極的な利用傾向が見られない。
白書では、「ECターゲットとして見込めるのは10代、20代に多いアクティブユーザー。30代、40代に多いROM型ショッパー。20代に多いネットライフ層」と分析。また、「CGM市場を牽引していくのは10代に多い自己表現志向層」としている。
● 世代別に区分するユーザーの特徴
さらに白書では、インターネットユーザーをメディアとの接触タイミングから、「電脳生活世代」「ネット娯楽世代」「つながり世代」「ネットコンビニ世代」「メディア乗継世代」「ネット格闘世代」「ネット手ほどき世代」「スローメディア世代」といった8つの世代に区分し、各世代ごとにインターネットを利用する際の特徴などを挙げている。
電脳生活世代は、1985~1991年生まれで、高校時代までにブロードバンドと接触した世代。ネット娯楽世代は、1980~1984年生まれで、高校時代にインターネットと接触した世代。つながり世代は、1975~1979年生まれで、大学時代にネットと接触した世代。ネットコンビニ世代は、1968~1974年生まれで、就職期にPCと接触した世代。
またメディア乗継世代は、1959~1967年生まれで、就職期および20代でワープロ、30代でPC・ネットと接触した世代。ネット格闘世代は、1950~1958年生まれで、40代でPC・ネットと接触した世代。ネット手ほどき世代は、1942~1949年生まれで、50代でPC・ネットと接触した世代。スローメディア世代は、1937~1941年生まれで、60代でネットと接触した世代となる。
主な特徴として、つながり世代までは、ブログやサイトの閲覧、チャットや掲示板などを多く利用しており、インターネットをコミュニケーションツールとして活用する傾向がある。一方、ネットコンビニ世代以降は、ネットショッピングやネットバンキング、オンライントレードを多く利用する傾向がある。
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現在年齢とメディア接触タイミングを表したもの
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● ネットビジネスをサポートする資料として
IMJBC代表取締役の太場次一氏は、「IMJBCは、ネットビジネスにおけるコンサルティングサービス等を提供している。今回、ユーザー思考に深くフォーカスを当てた調査を行なってほしいという意見が多かったことから、白書を発行することになった。ネットビジネスを展開する上での指標にしていただきたい」とコメントした。IMJBCでは、ネットユーザー白書を今後毎年発行するほか、EC・ネットショッピング・購買行動に焦点を当てた「ネットショッパー白書」を2007年3月に発行する予定になっている。
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白書のねらい
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白書の位置づけ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.imjp.co.jp/imjgroupnews/news/articles/20060920_10181.html
( 野津 誠 )
2006/09/20 20:05
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