有料スティング広告とオーガニックサーチではコンバージョンレートで9%程度の差しかないことが、米WebSideStoryの最新調査結果によって明らかになった。
オーガニックサーチとは、サーチエンジンに検索語句を入力して検索を行なう、いわゆる自然検索のこと。コンバージョンレートとは、Webサイトの訪問者数のうち、実際に商品を購入したり会員になった人の割合を指している。
WebSideStoryは、2006年初めから8カ月間にわたって有力コンシューマ向けEコマースサイトにおいて、同社のWeb解析製品を使用して調査を行なった。調査はGoogle、Yahoo!、MSNなどに出稿された有料リスティング広告とその効果を計測する方法で行なわれた。
その結果、有料リスティング広告によるコンバージョンレートは3.40%だったのに対して、オーガニックサーチによるコンバージョンレートは3.13%だった。この0.27ポイントの差は、有料リスティング広告とオーガニックサーチの効果の差が約9%だったことを示している。
この結果についてWebSideStoryのシニアデジタルマーケティングコンサルタントであるAli Behnam氏は「有料リスティング広告とオーガニックサーチ双方では、ほとんどのEコマースサイトの平均コンバージョンレートの2%と比較して、購入に結びつく割合がはるかに高い高品質のトラフィックが得られることがわかる」と指摘。また、この結果を受けてSEO企業SuccessWorksの社長兼CEOであるHeather Lloyd-Martin氏は「有料リスティング広告とオーガニックサーチの間には強いシナジーがある。肝心なことは、マーケティング担当者が最大の結果を得るには両方とも最適化する必要があるということだ」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.websidestory.com/company/news-events/press-releases/2006-09-22.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/09/26 12:59
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