米セキュリティ企業MessageLabsは2日、2006年9月と第3四半期の状況をまとめたMessageLabs Intelligence Reportを発表。フィッシング詐欺メールが、ウイルスやトロイの木馬などを含む迷惑メール全体の半数以上に占めることが明らかになった。
同調査によると、ウイルスとトロイの木馬は順調に減少しており、89.6通のうち1通という割合まで減少している。
スパムに関しては、全メールに占める割合が64.4%と前月8月調査に比べて0.1%減少したが、スパマーは新しい技術を導入し続けている。たとえば、最近発見されているのは「Geekスパム」と呼ばれる種類で、「.NET」「cpan」「XSS」「Java」などの技術関連キーワードを潜ませておくことにより、まじめなメールであるとスパムフィルターを錯覚させる手法だという。こうした新たな手法が次々に開発されている。
フィッシング詐欺については、8月調査から0.27%と増加傾向にある。現在では170通に1通のメールが何らかのフィッシング詐欺と関係しているという。9月調査では、スパム、ウイルス、トロイの木馬など、すべての悪意を持つメールのうち、52.4%がフィッシング詐欺と関係しているとして、フィッシング詐欺の増加を警告している。
関連情報
■URL
米MessageLabsによるニュースリリース(英文)
http://www.messagelabs.com/publishedcontent/publish/...
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/10/03 12:47
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