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「AOL OpenRide」の画面
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米AOLは4日、メールなどのインターネットツールをまとめたソフトウェア「AOL OpenRide」を無料公開した。AOLの会員でなくても利用でき、AOLのサイトからダウンロードできる。対応OSはWindows XP。
OpenRideは、インターネットで多く使用される4つのツール、メール、インスタントメッセージ、Webブラウザ、デジタルメディアセンターをまとめたソフトウェア。各ツールが画面に4分割して表示され、それぞれ自由に拡大縮小できる。
メールはAOLのメール以外にも、Gmailや他のPOP3アカウントなど複数のメールアカウントが登録可能。新着メールはどのメールアカウントに来たかにかかわらず、1つの画面に一覧表示される。メディアセンターは、AOLのビデオポータルやAOL Radioなど多くのAOLコンテンツと連動し、いつでも画面の片隅に表示しておける。
また、WebブラウザはAOLがこれまで提供してきたブラウザと同様に、タブブラウジングやサムネイルプレビュー画面などに加え、フィッシング詐欺やスパイウェア防止機能などを装備する。
ナローバンドの時代、AOLは巨大ISPとして大きな存在感を持っていたが、多くのユーザーがブロードバンドに移行するにつれてAOLのビジネスモデルは崩れ、現在では広告収入を主要な収入源とするポータルサイトへの変革を目指している。OpenRideを無料公開することも、この戦略の一環とみられる。
OpenRideを開発した理由について、AOLの上級副社長であるJoel Davidson氏は、「ブロードバンドユーザーは同時に複数のインターネット機能にアクセスし、増加する一方のデジタルメディアを消費している。我々は彼らの核となる活動、メールチェック、インスタントメッセージ、Webブラウジング、ビデオや音楽を楽しむこと、これらを1つのインターフェイスにまとめた」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://press.aol.com/article_display.cfm?article_id=1078§ion_id=14
AOL OpenRide(英文)
http://www.aol.com/openride/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/10/05 12:57
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