警視庁生活経済課と本所署は17日、権利者に無断で複製したコンピュータソフトを、Yahoo!オークションや自身のWebサイトなどを通じて販売していた大阪府吹田市の男性(35歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕した。19日、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が発表した。
逮捕された男性は、ジャストシステムの「ATOK 2006 for Windows[電子辞典セット]」を無断で複製した2枚のCD-Rを、吹田市内の倉庫に販売する目的で所持した疑いが持たれている。警察の調べによると、男性は2005年5月頃から海賊版販売を始め、海賊版ソフトを1本につき1,000円~3,000円で販売。売上は約700万円に上ると見られており、多い時には1日で20~30件の注文があったことを供述している。
男性は8畳ほどの広さのある貸倉庫を借りており、この倉庫を海賊版ソフト複製の「工場」として利用していたという。逮捕同日に行なわれた捜索では、PC数台、デュプリケーターや、海賊版と見られるCD-RやDVD-R約200枚が押収されている。
ACCSには、男性が運営していた販売用のWebサイト「BB@SOFT」に対して、2006年2月から115件の情報が寄せられており、ACCSでは2006年8月に男性に対して著作権侵害を止めるようメールで警告。男性はこのサイトを閉鎖したが、数日後には「Software SC」という別の名称でWebサイトを開設し、同時にYahoo!オークションにも出品を行なっていたことが確認されている。
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■URL
ニュースリリース
http://www2.accsjp.or.jp/news/news061019.html
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( 三柳英樹 )
2006/10/19 17:12
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