動画投稿サイトの米Brightcoveは30日、投稿した動画から広告収入や販売収入が得られるサービス「Brightcove Network」を発表した。このサービスにより、個人や小規模なプロダクションが動画から収益を上げることが可能になる。
Brightcove Netowrkでは、アップロードした動画の扱いについて「広告を挿入して収益をBrightcoveと配分」「動画を販売」「動画をレンタル」の3つの選択肢が用意されている。
広告を挿入する場合には、広告による収益の50%が動画作成者に配分される。販売またはレンタルの場合には、収益の70%が配分される。レンタルの場合には、最低価格を99セントから設定でき、レンタル期間は1日、3日、7日、30日のいずれかに設定できる。フォーマットはWindows Media Video 9で、Windows DRMを使用する。売上は1カ月ごとに20ドルを超すたびに、作成者のPayPalアカウントに対して支払われる。
Brightcoveは、動画の視聴者数を増やすためにアフィリエイトの仕組みも設けた。作成者はアフィリエイトの申し込みを受理または拒否することができ、自分の動画のブランド価値を保つことができる。この収益に関しては広告収入の20%がアフィリエイターに支払われ、残りをBrightcoveと折半することになる。
また、Brightcoveは米AOLとの提携も発表した。これは、Brightcove Networkで販売される動画を、AOL Videoでも販売できるようにする提携だ。Brightcove Network上で登録を行なえば、AOL.comの膨大な視聴者を対象に動画を販売できるようになる。このほか、Brightcoveやアフィリエイトサイトでのストリーム数、ダウンロード購入数、収益をレポート形式で閲覧できるようにもしている。
Brightcoveは、2004年にJeremy Allaire氏によって設立された。Allaire氏はColdFusionを開発した米Allaire社の共同創業者であり、またMacromedia社の元CTOでもある。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://corp.brightcove.com/about_brightcove/press_releases.cfm?ID=143
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/10/31 11:52
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