デンマークのSecuniaは30日、Internet Explorer 7(IE7)で表示されるポップアップウィンドウが改竄される脆弱性があるとして警告した。脆弱性の危険度は、5段階で3番目の“Moderately Critical”としている。
今回発見された脆弱性は、Webサイトのウィンドウに任意のコンテンツが挿入される恐れがあるというもの。これにより悪意のあるWebサイトは、信頼されているWebサイト上で開かれるポップアップウィンドウになりすますことができるという。
Secuniaでは、この脆弱性をすべての修正パッチを適用したIE7やWindows XP SP2上で確認。この脆弱性を修正するパッチは公開されていないことから、信用しているWebサイトを閲覧している際に表示される怪しいポップアップウィンドウを閲覧しないように注意を呼びかけている。
なお、米Microsoft Security Response Centerの公式ブログでは31日、「今回の脆弱性は、2004年に報告された問題の繰り返しである」と反論。Microsoftでは2004年、ユーザーがポップアップウィンドウの偽装による被害に遭うのは、SSLの確認を怠るなど、故意にブラウザのセキュリティ機能を使わないことが原因で、同社が定義する脆弱性には該当しないとしていた。
またIE7では、ポップアップウィンドウのURLを表示するアドレスバーが搭載されたため、「Webサイトの信頼性をより正確に判断できるようになった」と強調している。
関連情報
■URL
Secuniaによる脆弱性情報(英文)
http://secunia.com/advisories/22628/
Microsoft Security Response Center公式ブログの記事(英文)
http://blogs.technet.com/msrc/archive/2006/10/31/information-on-address-bar-issue.aspx
■関連記事
・ Secunia、IE7のアドレスバーが偽装可能となる脆弱性を指摘(2006/10/26)
( 増田 覚 )
2006/10/31 15:37
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