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「Firefox 2」を不正終了させることが可能な脆弱性、米SANS報告


 米SANS Instituteは1日、Webブラウザ「Firefox」を不正終了させることが可能な脆弱性が発見されたと報告した。脆弱性はFirefox 2およびFirefox 1.5.0.7に影響があることが確認されており、現時点でFirefoxの修正版は公表されていない。

 この脆弱性は、FirefoxのJavaScriptでrangeオブジェクトの取り扱いに問題があり、悪意のあるコードを埋め込んだWebページを閲覧した場合に、Webブラウザが不正終了するというもの。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベースによれば、この脆弱性の情報がメーリングリストに投稿された時点では、脆弱性を利用して任意のコードの実行も可能であるとされていたが、現時点ではWebブラウザを不正終了させることしか確認できていないとしている。

 SANS Instituteではこの脆弱性への対策として、サイト単位でスクリプトの実行を制御する「NoScript」という拡張機能を導入することを挙げているが、導入した場合には多くのサイトでスクリプトの実行を許可する設定が必要になるとしている。


関連情報

URL
  SANS Instituteによる脆弱性情報(英文)
  http://isc.sans.org/diary.php?storyid=1812
  NISTによる脆弱性情報(英文)
  http://nvd.nist.gov/nvd.cfm?cvename=CVE-2006-5633


( 三柳英樹 )
2006/11/02 13:06

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