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ソフトバンク中間決算、携帯電話事業などで売上倍増、営業益は2,457%増

「Yahoo! BBの開始以来続いた大赤字が改善」と孫社長

ソフトバンクの孫正義代表取締役社長
 ソフトバンクは8日、2007年3月期の連結中間決算(2006年4月1日〜9月30日)を発表した。

 連結業績は、売上高が前年同期比114%増の1兆1,201億円、営業利益が2,457%増の1,125億5,200万円。4月末に買収完了したボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)の業績が反映されたことで、大幅に増加した。経常利益は761億7,400万円増の626億9,000万円、当期純利益は186億2,000万円増の144億3,900万円で、ともに黒字に転じた。


携帯電話事業の売上が半分を占めるが、他事業も改善傾向に

2007年3月期中間決算の概要
 ソフトバンクの孫正義代表取締役社長は、「Yahoo! BBを開始して以来、大赤字が続く状況でしたが、大幅に改善しました」として、黒字化した決算の内容を説明。売上高の内訳は、移動体通信が5,818億円、BB事業が1,274億円、固定通信事業が1,662億円、インターネット・カルチャー事業が896億円、イーコマース事業が1,170億円など。売上高全体の半分以上をソフトバンクモバイルの移動体通信事業が占めているが、その他の事業も順調に収益が改善しているとした。

 前回の決算発表時点では、携帯電話の基地局などの先行投資を行なうことから、営業利益などについては下がる可能性があると予告していたが、買収した企業の部門統合などによる経費の削減により、営業費用や設備投資のコストアップをカバーしたと説明。ただし、下半期は携帯電話の事業については、先行投資などにより黒字は継続できるものの利益ダウンは十分に考えられるとした。

 また、ボーダフォンの買収に伴い、連結純有利子負債も2兆491億円と大きく膨らんでいるが、これについて孫社長は「黒字の会社を買収しての負債であり、健全であると考えている」と説明。借入を長期に切り替えるリファイナンスも11月末に予定しており、借入の面についても問題はないとした。


連結売上高の推移と内訳 連結営業利益の推移

MNPではマイナスもトータルでは純増、「健闘している」と孫社長

「Yahoo!ケータイ」の導入によりトップページのビュー数は大幅増
 ソフトバンクモバイルの移動通信事業については、3Gネットワークの増強、3G端末の充実、コンテンツ強化、営業体制・ブランド強化の4点を進めていくと説明。基地局については2007年3月末までに4万6,000基地局を予定通り設置できる見通しであるとして、さらにホームアンテナの無料設置、HSDPAに対応した基地局の全国主要都市への展開も進めていくとした。

 コンテンツの強化については、10月からソフトバンクモバイルのトップページを「Yahoo!ケータイ」に変更したことにより、検索クエリー数は約3倍、トップページのページビュー数は約34倍に伸びたという。これについて孫社長は、「これまでいかに、情報コンテンツを見るという意味では携帯は使われていなかったかということだ」とコメントし、今後もインターネットで展開してきたサービスを携帯電話にも展開していくとした。

 また、番号ポータビリティ(MNP)スタート時のトラブルや、広告の説明などが不十分であると指摘を受けた点については、「立ち上げの混乱については、大変心苦しく思っております。私自身の責任であると痛感しております」とコメントした。

 10月の加入状況については、MNP転入が31,100件、MNP転出が55,000件、MNP以外の新規加入が192,100件、MNP以外の解約が144,400件。MNPについては23,900件のマイナスとなったが、全体では23,800件のプラスであると説明。11月1日〜7日の加入状況についても、MNP転入が36,400件、MNP転出が43,500件、MNP以外の新規加入が62,800件、MNP以外の解約が27,700件で、MNPについては7,100件のマイナス、全体では28,000件のプラスだとした。

 孫社長は「MNPの開始2週間前までは、どのアンケート調査を見ても、当社は激減する、(他社にとっての)草刈り場になるのではないかという数値だった。それから見れば、善戦していると言えるのではないか」とコメント。「一人負けの危機的状況にはならなかった」として、今後さらにシェアの拡大に努めていきたいとした。


10月の加入状況は、MNPではマイナスだがトータルでは純増と説明 11月7日までの加入状況も同様だが、10月に比べてMNPの転出と転入の差は詰まってきているとした

今後は携帯電話とPCによる真のFMCの実現を目指す

 ソフトバンクの今後の事業戦略については、携帯電話とPCによる真のFMCの実現を目指していくと説明。Yahoo! JAPANなどでこれまで展開してきたPCのサービスを携帯電話にも投入することで、さらに収益性の向上を図っていくとした。

 コンテンツ事業については、Yahoo!動画のユニークユーザー数は825万9,000人に達し、USENのGyaOを大きく上回るナンバーワンのサービスになっており、ブロードバンドコンテンツにおいてもソフトバンクグループは強力な存在になっていると説明。また、米News Corporationとの共同出資によりSNSサービス「マイスペースジャパン」を展開するなど、今後もさらにインフラ、プラットフォーム、ポータル、コンテンツなどの各分野でナンバーワンを目指していくと意気込みを示した。


インフラからポータル・コンテンツまで、真のFMCサービスを実現すると説明 Yahoo!動画のユニークユーザー数の推移

関連情報

URL
  中間決算短信(連結、PDF)
  http://www.softbank.co.jp/irlibrary/results/pdf/softbank_results_2007q2_001.pdf
  決算説明会(ソフトバンク)
  http://www.softbank.co.jp/presentation/results/index.html

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( 三柳英樹/増田 覚 )
2006/11/08 16:30

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