カナダのCorelは14日、ファイル圧縮ソフト「Winzip 10.0」に脆弱性が発見されたことを公表した。Corelでは脆弱性を修正した最新版を公開しており、ユーザーにアップデートを行なうよう呼びかけている。
Winzip 10.0に含まれるActiveXコントールに脆弱性が発見され、この脆弱性が悪用された場合には外部から任意のコードを実行される危険がある。このActiveXコントロールの脆弱性を悪用したサイトをInternet Explorer(IE)で閲覧した場合にも危険があるため、仏FrSIRTではこの問題の危険度を最も高い“Critical”と判定していた。
この脆弱性への対策は、問題を修正済みのWinZip 10.0ビルド7425にアップデートすること。問題のActiveXコントロールはWinZip 10.0に含まれるもので、以前のバージョンのWinZipには影響はない。また、マイクロソフトでも11月の月例パッチ「MS06-067」において、問題となったActiveXコントロールがIE上で動作しないよう、Kill Bitを設定する対策を行なっている。
関連情報
■URL
WinZip 10.0 Build 7245(英文)
http://www.winzip.com/wz7245.htm
仏FrSIRTによる脆弱性情報(英文)
http://www.frsirt.com/english/advisories/2006/4509
MS06-067
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-067.mspx
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・ MSが11月の月例パッチ6件を公開、IEの累積的修正など“緊急”が5件(2006/11/15)
( 三柳英樹 )
2006/11/16 13:09
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