ドイツIT関連業界団体のBITKOMがこのほど発表した欧州連合(EU)地域における教育機関でのPC普及率調査によると、平均で8.8人に1台の割合で普及しており、デンマークでは3.7人に1台が普及していることが明らかになった。
2位以下はノルウェーの4.1人に1台、オランダの4.8人に1台、英国とルクセンブルクの5.0人に1台、スウェーデンの5.7人に1台などとなり、北部で高い傾向が見られた。他方、普及率が低い国としては、ハンガリー、チェコ、マルタ、キプロスなどがあり、驚くべきことにドイツがこれに続いている。
この調査はドイツの団体が行なっているが、ドイツ自身は11.2人に1台と、EUの平均をも下回り、加盟国中18位という結果になっている。この理由としてドイツの現場では、技術に対する不信感があるという背景を指摘している。
授業における活用状況を見ると、英国では38%も活用しているのに対して、ドイツは6%にとどまった。普及率下位のハンガリーでも27%の授業利用率であることから、ドイツの現場でのPC不信は顕著であると言える。同様の傾向は、イタリアやオーストリアでも見られたという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(独文)
http://bitkom.de/42778_42760.aspx
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( Gana Hiyoshi )
2006/11/20 12:39
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