矢野経済研究所は6日、企業が個人情報を収集する際の手法や管理体制などについて採点した「プライバシーレーティング」の結果を発表した。
プライバシーレーティングは、米コロンビア大学の名誉教授であるAlan Westin博士の監修により、個人情報取扱に関する企業の取り組みを、企業および消費者の視点から調査・分析。企業視点からは、「選択・同意」「利用目的」「安全管理」「オプトイン」など10種類の指標により採点。消費者視点からは、「透明性」「簡潔性」「保護」など6種類の指標に対するアンケート調査を行なった。
矢野経済研究所では、これらのレーティングにより、業種別に最も優れた企業を「エクセレントプライバシー」と定義。インターネットポータルではNECビッグローブ、ISP・携帯電話キャリアではボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)をエクセレントプライバシーとして認定している。エクセレントプライバシーとして認定された企業はこのほか、ニッセン、日本電気、イーバンク銀行、花王、トヨタ自動車、阪急交通社、イオン、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドの計10社。
また、企業の個人情報取扱に対する消費者アンケートの調査結果もあわせて公表。企業による個人情報の収集と利用について、消費者がコントロールできているかという質問には、「全くできなくなっている」(44.8%)、「ややできなくなっている」(46.9%)となり、9割以上の回答者がコントロールができなくなっていると回答しているとした。
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■URL
ニュースリリース
http://www.yano.co.jp/press/2006/000218.html
( 三柳英樹 )
2006/12/06 19:56
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