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「Opera 9.1」リリース、フィッシング防止機能を新たに装備


Opera 9.1
 ノルウェーのOpera Softwareは18日、目玉となる新機能としてフィッシング防止機能を備えた新バージョン「Opera 9.1」をリリースしたと発表した。現在、Windows版、Mac OS X版、Solaris版、Linux版、FreeBSD版が用意されている。

 フィッシング詐欺を防止するための機能を実現するためには、サイトを訪問する際のスピードと正確さが重要な要素となり、Operaではそのための工夫を重ねた。

 フィッシング防止機能を利用している場合、Operaでページリクエストをするたびにそのドメイン名が大手デジタル証明書プロバイダーのGeoTrustにプレーンテキストとURLのハッシュとともに送信される。これは、GeoTrustのホワイトリストと同時に、GeoTrustとフィッシング対策企業のPhishTank双方によって編集されたブラックリストとも参照される。その結果、そのドメインの信頼度がXML文書として返され、Operaの詐欺防止サーバー上にしばらくの間キャッシュされる。信頼度の高いサイトはそうでないサイトよりもキャッシュされる時間は長いという。

 このように訪問するサイトすべてについてドメイン名などの情報がOperaの詐欺防止サーバーに送信されるため、デフォルト設定ではフィッシング防止機能はオフとなっている。使用するためには設定画面のセキュリティの項目からフィッシング防止機能を有効にする必要がある。

 Opera 9.1の主な変更点はこのフィッシング防止機能だが、それ以外にも安定性を向上させるバグの修復などが行なわれている。例えば、重要な問題として挙げられていたGoogleのGmailやGoogle Mapsを閲覧している際にOperaがクラッシュしてしまうという安定性の問題は解決されたという。さらにOperaではユーザーエージェント文字列を変更することができるが、これにFirefoxが追加された。トレントダウンロードをキャンセルする際の機能も正常に動作するようになった。


フィッシング防止機能の設定画面 訪問しようとしたサイトがフィッシングサイトと判定された場合に警告を表示する

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://jp.opera.com/pressreleases/ja/2006/12/18/
  ダウンロードページ
  http://www.opera.com/download/

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/12/19 12:57

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