日産自動車、最大538万人の顧客情報が流出した可能性

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日産自動車、最大538万人の顧客情報が流出した可能性

　日産自動車は21日、同社の顧客情報流出を報じた『週刊朝日』の記事に対して、情報が流出した可能性があることを認めた。同社の旧データベースに保存されていた情報が流出したと見られ、最大で約538万人の顧客情報が流出した可能性があるという。

　10月30日発売の『週刊朝日』11月10日増大号では、「日産ユーザー200万件、全国個人データ流出」という見出しの記事を掲載。記事中では、顧客の氏名や住所、電話番号、性別、生年月日のほか、所有者情報（車名・車種型式・登録番号・初年度登録年月・車検満了日など）を含むリストが流出したと報じていた。

　この報道を受けて日産自動車では、外部調査会社の協力で事実関係を調査。その結果、同社のデータベースに『週刊朝日』で報じられたリストと同一のリストは存在しなかったが、記事で流出を指摘された車種型式や車種区分などは、同社のみが保有する情報であることから、顧客情報が流出した可能性は否定できないとの判断に至ったとしている。

　日産自動車によれば、記事に書かれている車検満了時期に関する情報から推察すると、流出時期は2003年5月から2004年2月までと想定され、この時期に使用していた「旧お客さまデータベース」の顧客情報が流出した可能性があるという。流出経路や流出件数は判明していないが、旧データベースに登録されていた537万9,909人分の情報が流出した可能性もあるとしている。同社では、旧データベースの登録者全員ににダイレクトメールを送り、調査結果を報告するとともに、顧客情報を悪用した被害に対する注意喚起を行なう。なお、旧データベースは、2006年1月に新たなデータベースに移行されている。

　今後の対策としては、2007年3月までに、顧客情報を取り扱う専用エリアに監視カメラを設置するとともに、入退室ログを永年保存するようにする。また、顧客情報に関する情報システムにアクセス監視ソフトも導入するとしている。

関連情報

■URL
　ニュースリリース
　 http://www2.nissan-global.com/JP/NEWS/2006/_STORY/061221-02-j.html

（増田覚）
2006/12/22 14:41

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