中国最大の検索サイト「百度(Baidu)」を手がける百度とEMIは16日、広告を収益源とする音楽ストリーミング配信事業を中国で開始するために業務提携した。両社は、広告を収益源とする音楽ダウンロード事業を開発することでも同意している。
今回の提携により、百度の利用者に対して、EMIの合弁会社であるTyphoon Musicが提供する楽曲を無料でストリーミング配信する。百度では、楽曲を検索するサービス内に「EMI Music Zone」という項目を設け、台湾や香港で人気のアーティストの楽曲をストリーミング配信する。同サービスは広告収入が収益源で、収益は両社で折半するという。
百度のCEOを務めるRobin Li氏は今回の提携について、「百度の利用者やコンテンツ配信業者、広告主にとって価値がある。インターネット業界と音楽業界の協業を促進することにもなる」とコメント。EMI Music AsiaのNorman Cheng会長は、「両社の提携は、中国における音楽配信の歴史の中でブレイクスルー。海賊版行為を抑制する効果も期待される」と語っている。
関連情報
■URL
百度のニュースリリース(英文)
http://ir.baidu.com/phoenix.zhtml?c=188488&p=irol-newsArticle&ID=950294&highlight=
EMIのニュースリリース(英文)
http://www.emigroup.com/Press/2007/press2.htm
■関連記事
・ 中国最大のサーチエンジン「百度」、2007年に日本進出(2006/12/05)
・ 百度とMicrosoft、有料リスティング広告で戦略的提携(2006/12/15)
( 増田 覚 )
2007/01/17 20:30
- ページの先頭へ-
|