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FMCサービス導入の背景と経緯
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総務省は、携帯電話と固定電話を1つの電話番号で使えるようにするなどのFMC(Fixed-Mobile Convergence)サービスの導入に向けて、2月26日まで意見募集を行なう。年内には、060で始まる電話番号のほか、050や070、080、090などの既存番号を用いたFMCサービスが解禁される見込みだ。
総務省の情報通信審議会は26日、これまで電気通信事業部会で審議してきた「FMCサービス導入に向けた電気通信番号に係る制度の在り方」の答申案をとりまとめた。答申案では、FMCサービスは、既存のサービス区分を越えて提供される可能性があるため、携帯電話、PHS、IP電話などサービスごとに番号が定められている現在の番号体系との整理が必要としている。
答申案が対象とするFMCサービスは、固定電話やIP電話、携帯電話などの網形態を問わず、既存番号の指定を受けている移動網や固定網を複数組み合わせて、1ナンバーかつ1コールで提供されるサービス。FMCサービスで利用可能とする番号については、060番号を新規番号に振り当てるほか、050、070、080、090など既存の番号を利用可能とすることが適当としている。0AB~J番号については、長く固定電話番号として利用されていることなどから、現時点では発信者に与える影響が大きいという理由で不適当とした。
意見の提出方法としては、総務省が用意する意見書に必要事項を明記の上、郵送またはFAX、メールを利用できる。提出期限は2月26日17時必着。意見募集の結果を踏まえ、総務大臣に対して答申を予定している。
FMCサービスは、移動体通信と有線通信を融合した通信サービスの形態。通話相手が屋内、屋外のどちらでも、1つの電話番号で電話をかけることなどが実現する。また、家の中では携帯電話で固定電話の番号を使えるため、固定電話の安い通話料を適用できるなどのメリットもある。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070126_4.html
答申(案)の概要(PDF)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/pdf/070126_4_bs1.pdf
■関連記事
・ 総務省、FMCサービスの指定要件などについて情報通信審議会に諮問(2006/09/29)
( 増田 覚 )
2007/01/29 14:43
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