米Symantecは1月30日、Wordの新たな脆弱性を悪用したトロイの木馬「Trojan.Mdropper.X」を確認したと警告した。
Trojan.Mdropper.Xは、Wordの脆弱性を悪用し、標的のPCにファイルを投下するトロイの木馬。影響を受ける環境はWindows XP上のWord 2003。Trojan.Mdropper.Xが含まれるWordファイルを開いてしまうと、バックドアなど他の悪意のあるプログラムがPCに送り込まれる危険がある。
1月27日にはWord 2000の脆弱性が報告されているが、SymantecではTrojan.Mdropper.Xが利用しているWordの脆弱性はまた新たなものであると警告。現時点でセキュリティ修正パッチが公開されていないOffice関連の脆弱性は、これで5個目だとしている。
仏FrSIRTでは、この脆弱性の危険度を4段階で最も高い“Critical”と判定。対策としては、信頼できない所から受け取ったWordファイルは開かないことを挙げている。
関連情報
■URL
Symantec Security Response公式ブログの該当記事(英文)
http://www.symantec.com/enterprise/security_response/weblog/2007/01/multiple_organizations_targett.html
Trojan.Mdropper.Xの概要
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.mdropper.x.html
仏FrSIRTによる脆弱性情報(英文)
http://www.frsirt.com/english/advisories/2007/0435
■関連記事
・ Word 2000にパッチ未提供の脆弱性、セキュリティアドバイザリ公開(2007/01/29)
( 三柳英樹 )
2007/02/01 15:43
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