米Appleは5日、ビートルズが設立したレコード会社である英Apple Corpに対して、“Apple”の商標権と、リンゴのロゴマークの使用に関する同意を結んだことを明らかにした。
今回の合意により米Appleは、“Apple”のすべての商標権を所有するとともに、商標権の一部を英Appleにライセンス供与する。米Appleは、引き続き商標とロゴマークを「iTunes」で使用することとなった。
両社は1991年、“Apple”の商標権に関する合意を締結し、米Appleがコンピュータやソフトウェアなど、英Appleは音楽制作や販売などの分野での商標の使用を認めていた。しかしその後、米AppleがiTunesなどの音楽関連事業で商標を使用することについて、訴訟が行なわれていた。今回の訴訟費用は、双方が負担する。なお、和解条件は明らかになっていない。
今回の合意について、米AppleのCEOであるSteve Jobs氏は、「我々はビートルズを愛している。だからこそ、彼ら(の設立した会社)と商標権について争うことはつらかった。この問題を建設的な方向で解決できたことは非常にうれしい」とコメントした。
一方、英Appleでは、「この争議を終えて、よりよい方向に進むことは大変すばらしい。米Appleの活躍を期待するとともに、米Appleと長年にわたる協力関係を築けることを楽しみにしている」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.apple.com/pr/library/2007/02/05apple.html
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( 増田 覚 )
2007/02/06 13:46
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