米Trend Microは8日、ウイルス対策製品群にバッファオーバーフローの脆弱性があることを明らかにした。最新のウイルス定義ファイルにアップデートすることで、脆弱性を回避できる。
脆弱性が発見されたのは、ウイルス対策製品が搭載するスキャンエンジン。実行ファイルを圧縮するツール「UPX」でこの脆弱性を悪用するファイルが生成されると、バッファオーバーフローが発生する可能性があるという。その結果、ブルースクリーンが表示されるか、任意のコードが実行されてシステムが乗っ取られる恐れがある。
この脆弱性の影響を受けるのは、スキャンエンジンとウイルス定義ファイルの技術を用いる全製品。個人向けではセキュリティ対策ソフトの「ウイルスバスター」、法人向けではメールシステム用ウイルス対策製品「InterScan」などが対象だ。脆弱性を回避するには、ウイルス定義ファイルを「4.245.00」以上に更新する必要がある。
なお、デンマークのSecuniaでは、この脆弱性の危険度を5段階中で2番目に高い“Highly critical”としている。
関連情報
■URL
サポート情報(英文)
http://esupport.trendmicro.com/support/viewxml.do?ContentID=EN-1034289
Secuniaのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/24087/
( 増田 覚 )
2007/02/09 17:56
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