マイクロソフトは15日、Word 2002/2000(Office XP/2000)に新たな脆弱性が確認されたとして、セキュリティアドバイザリを公表した。14日には月例のセキュリティ更新プログラムが公開されたばかりだが、新たに未対応の脆弱性が発見された。
この脆弱性は、米McAfeeの研究機関であるAvert Labsが指摘したもので、悪意のあるWordファイルを開いた場合に任意のコードの実行が可能になるというもの。マイクロソフトでは、オンラインスキャンツールの「Windows Live OneCare PCセーフティ」でこの脆弱性を悪用しようとするソフトの検出・駆除に対応。各セキュリティベンダーとも情報を共有し、各社のソフトでも検出・駆除が行なえるように努めるとしている。
マイクロソフトでは、現時点でこの脆弱性に対するパッチを提供していないため、現状での対策としては、信頼できないソースから受け取ったOfficeファイルを開かないことを挙げている。また、この問題について調査を進めるとともに、調査の完了時にセキュリティ更新プログラムの提供など適切なアクションを行なうとしている。
関連情報
■URL
マイクロソフトセキュリティアドバイザリ(933052)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/933052.mspx
McAfee Avert Labs公式ブログの記事(英文)
http://www.avertlabs.com/research/blog/?p=206
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( 三柳英樹 )
2007/02/15 14:15
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