ヤフーは16日、2月28日にジャスダック証券取引所に上場することが承認されたと発表した。同社はすでに東証一部に上場しているが、重複上場することで、投資家の取引機会の拡大や、証券取引所の一極集中によるリスクを分散するなどのメリットがあるとしている。なお、ジャスダック証券取引所への上場にあたり、公募や売出しの予定はない。
ヤフーはジャスダック証券取引所について、「取引システムの増強や、多様な株式の上場を可能とするなどのさまざまな改革を積極的に実施している」とコメント。さらに、「成長力の高い企業が数多く上場しているイメージが強い」ことから、上場先としてジャスダック証券取引所を選んだという。
2006年9月末におけるヤフー株の株主比率は、筆頭株主のソフトバンクが41.10%、2位の米Yahoo!が33.43%。東京証券取引所の規定では、特定大株主の保有比率が合計75%を超えた場合、1年間の猶予期間に解消されなければ上場廃止となる。今回のジャスダック上場は、東証の上場廃止のリスクを避け、投資家に安心感を与える狙いもある。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
https://www.release.tdnet.info/inbs/12100e90_20070216.pdf
( 増田 覚 )
2007/02/16 19:33
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