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デジタルコンテンツグランプリ、「嫌われ松子の一生」が会長賞

優秀賞に「モバゲータウン」「時をかける少女」など

受賞者と審査委員一同
 財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAj)は16日、「第21回デジタルコンテンツグランプリ」受賞作品の贈賞式を開催した。DCAj会長賞に映画「嫌われ松子の一生」、優秀賞に「モバゲータウン」や「時をかける少女」、審査委員賞に「真・三國無双 BB」などが選出された。

 デジタルコンテンツグランプリは、日本のデジタルコンテンツ産業の発展に大きく貢献する組織や人物を表彰するもの。DCAjが主催し、経済産業省、独立行政法人中小企業基盤整備機構関東支部、福岡市、北九州市、杉並区、財団法人横浜産業振興公社、3Dコンソーシアムが後援をしている。

 今回は、2005年11月1日から2006年12月31日までに、日本国内で発表された作品および製品が対象。雑誌編集者などによるノミネート44件を基に、審査委員11名が各賞の選定を行なった。それによると、経済産業大臣賞は該当者なし。DCAj会長賞は1作品、優秀賞は3作品、審査委員賞は4作品が選出された。

 DCAj会長賞は、山田宗樹原作のベストセラー小説を映画化した「嫌われ松子の一生」(中島哲也監督作品)が受賞した。同作は、400カット以上のCGやアニメの合成を多用し、主人公のハイテンションかつエネルギッシュな人生を表現した。審査講評では、「監督の手腕、造形力は秀逸の極み」とコメントしている。

 優秀賞は、ディー・エヌ・エーが運営する携帯電話向けゲーム/コミュニティサービス「モバゲータウン」が受賞した。審査講評では、「口コミでユーザーを増やしていく周到なビジネスモデルが光る。勝手サイトながら、短期間に大成功を収めたのは賞賛に値する」とコメントしている。そのほかの優秀賞には、アーケードゲーム「機動戦士ガンダム 戦場の絆」、映画「時をかける少女」が選出された。

 審査委員賞は、MOOアクションゲーム「真・三國無双 BB」が受賞した。同作は、人気アクションゲーム「真・三國無双」シリーズのオンライン版として2006年11月に正式サービスを開始。Yahoo! BBおよびSoftBankブロードバンドサービスのユーザー向けに提供されている。そのほかの審査委員賞には、映画「デスノート」「デスノート the Last name」、映画「日本沈没」、アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」が選出された。

 DCAjの高島章会長代行は、「インターネット上のWebサイトの数は、10年前だと20万ほどだったが、現在は8,000万になる。それによって、コンテンツが登場するフィールドは内外へと飛躍的に広がった。我が協会もフィールドの広がりにあわせて、デジタルコンテンツの発展を支援していきたい」と述べた。また、デジタルコンテンツグランプリの月尾嘉男審査委員長は、「日本のコンテンツは優秀なものも多いが、国際的なマーケットではまだまだ弱い。業界の皆さんには、1億人を相手にするのではなく、65億人をターゲットにして日本のコンテンツ産業の発展に努めてもらいたい」とした。


DCAjの高島章会長代行 月尾嘉男審査委員長

「嫌われ松子の一生」製作委員会、株式会社ルーデンスのスタッフ ディー・エヌ・エー、モバイル事業部エンターテイメントグループの畑村匡章グループリーダー

関連情報

URL
  第21回デジタルコンテンツグランプリ
  http://www.dcaj.org/dcgp/
  財団法人デジタルコンテンツ協会
  http://www.dcaj.org/

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( 野津 誠 )
2007/02/16 20:30

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