米Microsoftの著名研究者であるJim Gray氏の家族と友人たちは16日、行方不明となっている同氏の組織的な捜索を中断することを決定した。
Jim Gray氏は大規模データベースの専門家で、“衛星画像による地図サービスの父”とも呼ばれる。また、計算機科学のノーベル賞とも言われるACMチューリング賞の受賞者でもある。
Jim Gray氏は1月28日、自分のヨットでサンフランシスコ湾に出港した後、予定時刻に帰港しなかったため、米国沿岸警備隊などによる大規模な捜索が行なわれていた。
今回の組織的捜索の中断の決定は、米沿岸警備隊が情報を最大限に分析した結果、現在捜索が終了している海域の外にヨットが出た可能性は低いと判断したためだ。この海域では沿岸警備隊だけでなく、Jim Gray氏の友人や、この海域の最新の衛星画像によるインターネット上での人海戦術による捜索も行なわれていた。
その結果、情報が得られなかったため、今後捜索を続けても新しい情報は得られないと判断された。Jim Gray氏の家族は個人的には情報の収集を継続し、新たな情報が入れば調査が行なわれることになっている。
関連情報
■URL
Microsoft Researchによる最新情報(英文)
http://research.microsoft.com/news/featurestories/publish/Gray.aspx?0hp=n1
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・ MSの著名科学者がヨットで行方不明、衛星画像による捜索に参加呼びかけ(2007/02/05)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/02/19 12:10
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