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ジャックス、カード情報15万件流出~総額667万円の不正利用


 ジャックスは20日、ダイレクトメール作成を委託していた大日本印刷の業務委託先の元社員が、JACCSカードの会員情報約15万件を持ち出し、その一部を詐欺グループに売り渡し、インターネット通販で悪用されていたことを明らかにした。これまでに49件の会員情報が不正利用され、総額667万円の被害が発生しているという。

 ジャックスでは2006年6月、同社のカード会員情報を不正使用したインターネット通販詐欺が発生しているとして、警視庁から捜査の協力依頼を受けていた。その後、7月18日にインターネット通販詐欺事件の容疑者3人が逮捕され、2007年2月1日には、カード情報を詐欺グループに売却した容疑で、大日本印刷の業務委託先の元社員が逮捕された。元社員は、販促用ダイレクトメールを取り扱う電算処理室内で2006年3月まで勤務。その間、カード情報を不正に記憶媒体に書き出し、外部に持ち出していたと見られている。

 元社員が外部に持ち出したのは、2005年2月までにJACCSカードに入会し、生年月日が1935年6月25日~1975年2月27日、2005年2月時点で神奈川以北の地区(北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)に住んでいた会員の個人情報。カード番号や有効期限、氏名、住所、生年月日、郵便番号、住所、電話番号が含まれている。

 クレジットカード情報が不正利用された49件の被害額については、ジャックスが補償する。また、カード情報が流出した会員に対しては今後、書面でお詫びするとともに、現在利用中のカードを新しいカード番号に差し替える。


関連情報

URL
  業務委託先からの個人情報流出に関するお詫びとお知らせ(ジャックス)
  http://www.jaccs.co.jp/emerge/detail4.html
  DNPからのお詫びとお知らせ(大日本印刷)
  http://www.dnp.co.jp/importance070220.html

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( 増田 覚 )
2007/02/21 12:53

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