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逮捕された平成電電元社長の佐藤賢治容疑者。写真は2006年4月の会見時のもの
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警視庁は5日、2006年6月に破産した平成電電の関連会社への出資金名目で約1億円を詐取した疑いで、平成電電元社長の佐藤賢治容疑者ら5人を逮捕した。このほか逮捕されたのは、平成電電に通信機器をリースしていた平成電電システムと平成電電設備で社長を務めていた熊本好夫容疑者ら4人。
直集電話サービス「CHOKKA」を運営していた平成電電は、同サービスの利益の一部を月々分配する「平成電話パートナーシステム」という制度を展開し、一般投資家から資金を調達していた。また、関連会社の平成電電システムと平成電電設備の2社でも、平成電電にリースする通信機器を購入するという名目で、リース代金を原資として配当を行なうとを掲げ、匿名組合契約で資金を調達していた。
警視庁によれば、平成電電システムの業績が振るわず、運転資金や配当金に窮していたことから、被疑者らは共謀して2005年8月中旬頃、通信機器購入資金の名目で金品を搾取しようと計画。匿名組合で募集した出資金を平成電電システムの運転資金や配当金にあてるために、一般消費者3人から約1億円をだまし取った疑いが持たれている。
なお、一部報道によれば、平成電電は同様の手口で約1万9,000人から約487億円を調達していたという。
関連情報
■URL
警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/
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( 増田 覚 )
2007/03/05 14:45
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