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マイクロソフト日本法人のCOOに前ダイエー社長の樋口氏が就任


マイクロソフト代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏と、代表執行役兼COOに就任した樋口泰行氏
 マイクロソフトは5日、同社の代表執行役兼COOに前ダイエー社長の樋口泰行氏が就任したと発表した。樋口氏は代表取締役社長のダレン・ヒューストン氏に次ぐ立場で、主に法人向けのビジネスおよびマーケティングを担当。ヒューストン氏はコンシューマ向けのビジネスを担当する。

 樋口氏は1957年生まれの兵庫県出身で、松下電器産業に入社の後、ハーバード大学経営大学院(MBA)を卒業し、ボストンコンサルティンググループ、アップルコンピュータを経て、1997年にコンパックコンピュータに入社。日本ヒューレットパッカード(日本HP)との合併に伴い執行役員に就任し、2003年には日本HPの代表取締役社長兼COOに就任。2005年からは産業再生機構の支援を受けるダイエーの代表取締役社長兼COOを務め、2006年に退任していた。

 樋口氏は今回のCOO就任について、「以前からヒューストン氏とは面識があり、ダイエーの社長退任後に食事をするなどの中で、今回の話が出てきた」と説明。米国本社でスティーブ・バルマーCEOなどとも会って話をした中で、「これだけ成功している企業にも関わらず、慢心が無い。常に必要な変化や進化をしていかなければいけないと考えていることに驚き、自分も学べることが多いと考えた」と、COO就任の要請を受けるまでの経緯を語った。

 その上で、法人向けビジネスという自身の担当分野については「マイクロソフトという会社そのものを信頼していただけるかという分野である」と説明。「マイクロソフトは顔が見えにくい会社であるという声がある。これまで、マイクロソフトも日本で『Plan-J』というプロジェクトを通じて、顔が見えるようにしようと取り組んできた。さらにこれを進めて、マイクロソフトは話ができる、一緒に仕事がしたい、信頼できる会社だと言われるようになることが大事だ」と決意を述べた。

 ヒューストン氏は今回の樋口氏の就任について、「樋口氏に会ってその人柄に魅了されたこともあるが、同時にマイクロソフトとしても新しいリーダーを必要としていた。マイクロソフトは様々なビジネスの分野に展開するようになっており、1人のリーダーだけではカバーしきれなくなっていた」として、法人分野を担当するリーダーとして樋口氏を招いたと説明した。

 また、ヒューストン氏が年内にも退任し、樋口氏が次期社長に就任するという一部報道については、「現時点でそのような予定はない」と否定。将来的には後任としての社長就任もありえるとしながらも、当面は社長交代の予定はないとした。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2982


( 三柳英樹 )
2007/03/05 16:46

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