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ペットボトルのキャップにRFID内蔵、NECらが「ユビキタス情報容器」


RFIDタグ内蔵キャップ(手前左)
 NECと東洋製罐は5日、ペットボトル容器用のRFIDタグ内蔵キャップを世界で初めて開発したと発表した。2社では、タグを内蔵した容器を「ユビキタス情報容器(仮称)」と位置付けて市場展開を図る。

 キャップには、ICチップと小型アンテナが成形加工されている。従来のキャップとほぼ同じサイズのため、既存の容器デザインを変えることなく利用できるという。RFIDは2.45GHzの周波数を利用するパッシブタイプで、通信距離は10cm。飲料などの商品にも対応するため、水分による電波損失を防止するようになっているという。

 RFIDタグ内蔵キャップは現在、NECエレクトロニクスがプロトタイプを開発した段階で、東洋製罐グループの日本クラウンコルクにおいて2008年からの量産開始を目指す。NECではタグの価格について、月産1,000万枚と仮定して単価10円以下(タグ部分のみ)を目標としている。なお、国内におけるペットボトルの生産本数は年間500億本と言われているという。月産1,000万枚の市場は十分に見込めるものと見ている。

 2社によると、従来のRFIDタグは生産・流通・在庫管理などの企業内用途が中心だったが、ユビキタス情報容器が普及することで、一般消費者の生活により近い用途への拡大が見込まれるとしている。例えば、現在はペットボトルや缶に貼り付けてあるシールを集めて応募するようなプレゼントキャンペーンが、将来はPCに繋いだRFIDでユビキタス情報容器を読み取ることでインターネット経由で消費者ごとのデータを保存・管理できるようになる。

 NECと東洋製罐では、ペットボトル以外にも金属缶やガラスびん、紙容器などあらゆる容器についても、RFIDタグを内蔵した試作品を順次開発する予定だ。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0703/0602.html
  関連記事:大根に無線ICタグが付けられるのは2007年以降〜NTTデータが市場予測
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0613/rfid.htm

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( 永沢 茂 )
2007/03/06 18:51

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