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「Skype 3.1 beta for Windows」に“Skype版ダイヤルQ2”機能追加


「Skype Prime」を使った有料サービスへの接続画面(Skype公式ブログより転載)
 米eBay子会社でルクセンブルクのSkypeは7日、「Skype 3.1 beta for Windows」をアップデートした。いくつかのバグが修正されたほか、「Skype Prime」という大きな新機能のベータ版が追加されている。Windows XP/2000に対応する。

 Skype Primeとは、Skype同士の音声・ビデオ通話を通じて、有料サービスを提供できる仕組みだ。Skypeのユーザーが自分の専門分野のアドバイスを行なうサービスを有料で提供したり、あるいは逆に、専門家に対してSkype Primeを通じて助言を求めることが可能になる。

 サービスの利用料金は、Skype Creditで引き落とされる。一方、サービスの提供者は、1カ月分の収入がまとまった後にPayPal経由で受け取ることが可能だ。なお、サービス収入の30%をSkypeが徴収する。

 Skype Primeを利用して有料サービスの提供を開始したいユーザーは、Skype 3.1 beta for Windowsの最新バーションをインストールした上で、その画面上から申し込む。その際、氏名とメールアドレス、連絡先電話番号、PayPal用メールアドレスなどが必要となる。Skype Primeで有料サービスを提供することを許可されている言語は英語だけでなく、日本語やスペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語も含まれる。

 なお、Skype Primeで提供できる有料サービスには制限がある。ポルノなどのアダルト系サービス、人種差別を助長するサービス、賭博、非合法行為は禁止されており、そのほかにも健康・医療に関連するサービスや法律・税務に関するサービスも提供できない。提供できるサービスは、「占い・精神世界」「ビジネス・金融」「コンピュータ」「クリエイティブ」「学習」「恋愛」「スポーツ」「その他」という8つのカテゴリに分類される。


サービス提供者の申し込み画面は、「Skype 3.1 beta for Windows」のツールメニューから表示する 氏名、住所、電話番号などの入力が求められる 提供するサービスのカテゴリと料金の通貨(ユーロまたは米ドル)を選択する

 電話で有料情報やサービスを提供するための仕組みは、日本でも「ダイヤルQ2」などが存在する。しかし、国境を越えて提供することは難しく、ましてビデオ通話を使って提供することは、これまでの技術では難しいことだったと言えるだろう。それを考慮すると、Skype Primeでは従来はなかった種々のサービスを提供できる可能性がある。

 Skype Primeは、サービス提供者側と利用者側の双方が今回公開された「Skype 3.1.0.134 beta for Windows」か、それ以降のバージョンを使用している必要がある。Skypeでは将来、他のプラットフォーム向けバージョンにもSkype Primeを搭載する意向を表明している。


関連情報

URL
  「Skype 3.1 beta for Windows」ダウンロードページ
  http://www.skype.com/go/windows-beta
  Skype公式ブログの該当記事(英文)
  http://share.skype.com/sites/en/2007/03/skype_prime_beta_introducing_t.html

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/08 13:56

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