欧州連合(EU)はこのほど、女性とIT通信技術に関して報告するとともにFAQページを公開した。これは、近々IT通信技術に関する深刻な人材不足が予測されているためだ。
EUの調査によれば、2010年には域内におけるIT通信関連技術に関する人材不足が30万人に達するものと予測されている。域内27カ国でコンピュータ関連の学問を修めた人材は1998年から2004年の6年で133%増という伸びを示しているものの、米国や韓国における増加ほどではない。なお、EUでは2004年時点で全卒業生のうち4%までをコンピュータ関連の学生が占めるに至ったものの、米国では5%、韓国ではじつに6%となっている。
他方で、女性の卒業生の占める割合が同時期に25%から22%に減少したという。カナダでは27%、米国では28%、韓国では30%と、EUよりも高くなっている。域内でもリトアニアの41%からルクセンブルクの6%まで開きはあるが、それ以上に問題視されているのは、卒業後の進路変更である。種々の進路が可能なEUでは、IT系の管理職にまでなる女性はかなり激減するといわれており、6%にすぎなくなるという。
今後EUは、女性のコンピュータ科学部門への進出を促す政策を随時とり行なっていく予定にしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/305&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
FAQ(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/07/95&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
( Gana Hiyoshi )
2007/03/12 14:36
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