米Appleは13日、Mac OS X 10.4の最新アップデート「Mac OS X 10.4.9」と、Mac OS X 10.3.9向けの「Security Update 2007-003」を公開した。危険度の高い脆弱性を含む合計45件の脆弱性を修正しており、Appleではすべてのユーザーに対して適用を推奨している。
Mac OS X 10.4.9は、IntelとPowerPCの両方に対応するMac OS X 10.4の最新アップデート。カーネルやグラフィックス関連などOS自体の脆弱性のほか、「Flash Player」「GNU Tar」「MySQL」などアプリケーションの脆弱性など合計45件を修正した。これらの脆弱性の中には、外部から任意のコードが実行される危険性の高いものも含まれる。また、脆弱性公開プロジェクトの「Month of Apple Bugs」で指摘された脆弱性9件、「Month of Kernel Bugs」で指摘された脆弱性7件も修正している。
Mac OS X 10.3.9向けにも、同様の脆弱性を修正する「Security Update 2007-003」を公開した。Security Update 2007-003で行なわれる修正はすべてMac OS X 10.4.9に含まれるため、Mac OS X 10.4.9にアップデートしたユーザーはSecurity Update 2007-003を適用する必要はない。
また、13日にはフォトライブラリソフト「iPhoto」の脆弱性を修正するセキュリティアップデートも公開している。この脆弱性により、悪意のあるPhotocastにより任意のコードが実行させられる危険がある。
関連情報
■URL
Mac OS X 10.4.9およびSecurity Update 2007-003の脆弱性情報(英文)
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=305214
iPhoto 6.0.6に関する脆弱性情報(英文)
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=305215
Mac OS X 10.4.9 Update(Intel)
http://www.apple.com/jp/ftp-info/reference/macosx1049updateintel.html
Mac OS X 10.4.9 Update(PPC)
http://www.apple.com/jp/ftp-info/reference/macosx1049updateppc.html
Security Update 2007-003(10.3.9 Client)
http://www.apple.com/jp/ftp-info/reference/securityupdate20070031039client.html
( 三柳英樹 )
2007/03/14 16:18
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