米Googleは14日、Googleを使って検索する際に記録されるサーバーログのデータを一定期間の後に匿名化し、利用者を特定しにくくする計画に着手すると発表した。
Googleはこれまで利用者が検索する際にクエリー内容、IPアドレス、Cookieなどのデータをサーバーにログとして記録していた。同社はこのデータをサービスの品質向上やビジネス用途に使用していたという。なお、こうしたことは利用パターンやシステム上の問題を解析するために一般的に行なわれていることである。
今回Googleは、サーバーログデータを18~24カ月を経過した後に匿名化して利用者を特定しにくくすると発表した。これにより利用者のプライバシーがこれまで以上に守られることになる。
匿名化する具体的な方法は開発中だが、ログに記録されているIPアドレスのビットを書き換えることや、Cookieの情報を改変することなどが決まっている。この方法によって完全な匿名化が実現されるわけではなく、場合によっては利用者が特定されることもあり得る。それでも利用者を特定しにくくするのは事実だ。
なお、検索履歴を保存できる「Google Search History」などのサービスを利用する場合は、この要件は適用されない。そのほかにも匿名化を希望しない人が申し込みできるようにすることも検討されている。
関連情報
■URL
Google公式ブログの該当記事(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2007/03/taking-steps-to-further-improve-our.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/15 12:52
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