米Ciscoと米WebExは15日、CiscoがWebExを買収することで最終合意に達したと発表した。WebExは、Webによるリアルタイムテレビ会議サービスでよく知られている。
合意内容によると、CiscoはWebExの株式1株に対して57ドルの現金を割り当てる。買収総額は約32億ドルとなる。WebExの2006年度の売上は3億8,000万ドルで、同社が保有する現金などを勘案すると、正味の買収金額は約29億ドルとなる。
この買収についてCiscoのチーフディベロップメントオフィサーであるCharls H. Giancarlo氏は「職場でのコラボレーションがますます重要になるにつれて、企業はより効果的かつ効率的に働くためのリッチなコミュニケーションツールを探している」と述べ、ネットワークがあらゆる通信とコラボレーションのプラットフォームであるというCiscoのビジョンと買収戦略が合致したことを説明した。
WebExは中小企業に向けた会員制サービス戦略を採用しているが、Ciscoではこの戦略こそが成功への鍵であったと考えているため、このビジネスモデルをそのまま維持していく考えだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://newsroom.cisco.com/dlls/2007/corp_031507b.html
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・ 米Salesforce.comと米WebEx、Web上のマルチメディア通信の統合で提携(2004/03/02)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/16 11:39
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