米Googleは16日、スウェーデンのNPO、Gapminder社から統計データ可視化ソフト「Trendalyzer」とその開発チームを買収したことを明らかにした。Google公式ブログで同社バイスプレジデントのMarissa Mayer氏が発表した。GoogleはTrendalyzerを改良に加え、無料で提供する予定だ。またスウェーデンのTrendalyzer開発チームは、既にGoogleがあるカリフォルニア州マウンテンビューに移転している。
Trendalyzer開発元のGapminder社はストックホルムに本拠を構え、大学、国連、公共団体、NGOなどと協力しながら、統計データをわかりやすく表示するための技術開発を行なってきた。同社のミッションは、地球環境や政治、経済にかかわる統計データを生のデータのままではなく、わかりやすく視覚に訴えるデータとしてだれもが分析できるようなソフトウェアを開発することにある。この活動によって、政治家などの決定権者や教育現場で統計データがより生かされるようになると同社は考えている。
Trendalyzerはこの活動の一環として開発されたソフトウェアだ。Flashを使用し、例えば世界各国のGNPを大きさに分類して世界地図上に色分けして表示するなど、わかりやすい表示やアニメーションをだれでも簡単に利用することができる。
Googleは世界中の情報を整理することを会社全体の至上命題としており、統計データをわかりやすく表示するTrendalyzerの買収はその一つと言える。
関連情報
■URL
Google公式ブログ(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2007/03/world-in-motion.html
スウェーデンGapminder社(英文)
http://www.gapminder.org/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/19 13:11
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