米Googleは19日、アフリカのルワンダ政府インフラストラクチャー省とケニア教育ネットワーク(KENET)との間で、それぞれ別個に「Google Apps」の利用についての契約を締結したと発表した。ルワンダの政府省庁とルワンダ国内の大学、さらにケニアの大学がGoogle Appsをそれぞれのドメイン名のもとで使用することになる。
Google Appsは、各組織の独自ドメイン名のもとでGoogleのWebアプリケーションを使用できるサービスだ。日本や欧米では有料サービスも用意されているが、無料で利用できる「Google Apps Standard Edition」や、教育機関向けの「Google Apps Education Edition」も用意されている。Google Appsでは「Gmail」「Google Calendar」「Google Talk」「Google Docs & Spreadsheets」「Google Page Creator」を使用できる。
この契約により、ルワンダではまず3つの大学(National University of Rwanda、Kigali Institute for Education、Kigali Institute for Science and Technology)がGoogle Apps Education Editionの使用を開始する。さらにルワンダ政府省庁ではGoogle Apps Standard Editionの利用を開始する。これで、ルワンダ国内の約2万人がサービスを使用することになる。その後、ルワンダ国内のその他の大学や教育機関でGoogle Appsの利用を開始する。またケニアでは、まずUniversity of Nairobiの学生5万人がGoogle Appsの使用を開始する。その後、ケニア国内15万人の学生がGoogle Appsを使用することになる。
GoogleシニアバイスプレジデントのShona Brown氏は「我々にとって普遍性は極めて重大なことだ。なぜなら、我々は人々が住む場所、言語、収入にかかわらず、すべての人が同じサービスにアクセスできなければならないと信じているからだ」と、今回の契約の意義を説明している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/intl/en/press/pressrel/apps_rwanda.html
■関連記事
・ Gmailなどが独自ドメインで利用できる「Google Apps for Your Domain」(2006/08/28)
・ 米Google、「Google Apps」の有料サービス開始(2007/02/23)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/03/20 12:07
- ページの先頭へ-
|