ヤマトホールディングスは23日、同社の子会社で主に引っ越し事業を行なっている北信越ヤマトホームコンビニエンスの顧客情報と社員情報が「Winny」ネットワーク上に流出したと発表した。
流出したのは、顧客情報89件と社員情報71件の合計160件。顧客情報は、2001年から2002年に引っ越しサービスを依頼した顧客の一部で、氏名、住所、電話番号が含まれていた。一方、社員情報には氏名、住所、電話番号、入社年月日などが含まれていた。現在までの調査では、不正使用などの事実は確認されていないとしている。
これらの情報を含むファイルは、2001年12月から2004年4月に作成されたもの。北信越ヤマトホームコンビニエンスの社員が、業務計画などを作成するために過去の資料を自宅の私物PCに持ち出していた。PCにはWinnyがインストールされており、ウイルス感染により流出したものと見られている。流出時期は2006年4月以降と見られ、2007年3月13日に第三者からの指摘により発覚、社内調査を進めていた。
なお、23日付でヤマトホールディングスが発表したお詫び文には当初、「流出したデータはすでにネットワーク上から削除している」という旨の記述があったが、誤解を招くとの指摘などがあったことから、現在はこの表現は削除されている。ヤマトホールディングスによると、本人のPCをネットワークから切り離すとともに、該当ファイルを同PCから削除したことを意図したもので、Winnyのネットワーク上から該当ファイルを削除したという意味ではないという。
関連情報
■URL
お客様情報等の流出に関するお知らせ
http://www.yamato-hd.co.jp/news/h18_107_01news.html
お詫び
http://www.yamato-hd.co.jp/news/info_070323.html
( 永沢 茂 )
2007/03/26 14:53
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