米Finjanは26日、2007年第1四半期のWebセキュリティトレンドレポートを公表した。悪意のあるコードを含むサイトの80%は米国にホスティングされており、新たな脅威としては悪意のあるサイトに自動翻訳サービスを利用してアクセスさせようとする手法が増えているという。
この調査は、FinjanのMalicious Code Research Center(MCRC)が、英国のユーザーのトラフィックデータから収集した1,000万以上のURLをもとに分析したもの。それによると、悪意のあるコードを含むサイトのうち、80%は米国、10%は英国にホスティングされていた。Finjanではこのことから、ネット犯罪に対する法整備などがされていない国が、悪意のあるコードを配布する温床になっているというのは俗説でしかないと分析している。
悪意のあるコードの80%は広告の形でサイトに埋め込まれており、攻撃者にとってオンライン広告は正規のサイトにコードを埋め込む簡単な方法として悪用されていると警告している。また、悪意のあるコードを埋め込んだページが対策ソフトなどによって閲覧をブロックされるのを回避するために、自動翻訳サービスを経由してアクセスさせようとする手法や、スクリプトを難読化して検知を回避しようとする手法などが、増加傾向にあるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.finjan.com/Pressrelease.aspx?id=1383&PressLan=1230&lan=3
( 三柳英樹 )
2007/03/29 13:02
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