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ファイル感染型ウイルスが再び流行の兆し、マカフィー調査


 マカフィーは4日、2007年3月の国内におけるウイルスと不審なプログラムの検知ランキングを公表した。3月は、企業件数別、マシン件数別の両方でトロイの木馬の増加が見られた。

 企業件数別ランキングでは、Internet Explorer(IE)の脆弱性を突くトロイの木馬「VBS/Psyme」が993件でトップ。2位はJavaScriptを悪用するトロイの木馬「JS/Wonka」(717件)、3位は「JS/Exploit-BO.gen」(682件)で、これもIEの脆弱性を突くトロイの木馬だ。マシン件数別では、1位「VBS/Psyme」(1,562件)、2位「JS/Exploit-BO.gen」(1,061件)、3位「JS/Wonka」(1,003件)だった。

 このほか、ファイル件数別のデータを見ると、「W32/RAHack」172,843件と、「W32/HLLP.Phill」88,155件が圧倒的に多い。これらは、HTMLファイルや通常のファイルに感染するタイプで、ファイル感染型ウイルスが再び流行の兆しを見せている。

 マカフィーの加藤義宏技術統括本部長は、「Webページ上にマルウェアをセットし、ブラウザ側の脆弱性を突いて感染するケースが最近の傾向」と分析している。また、4月4日にマイクロソフトが緊急リリースした修正パッチ「MS07-017」はもちろん、脆弱性パッチの速やかな適用を呼びかけている。

 不審なプログラムの検知数ランキングでは、有償登録を促すシステム修復・保守アプリケーション「Winfixer」が925件でトップ。以下は、ダイレクトマーケティングのアドウェア「Adware-GAIN」(689件)、IEに検索バーを組み込む「MySearch」(688件)など。加藤氏は、「フリーソフトをダウンロードする場合はライセンス同意書の内容を確認することが必須」としている。


関連情報

URL
  マカフィー
  http://www.mcafee.com/japan/

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トロイの木馬とアドウェアを多数検出、マカフィー調査(2007/03/05)


( 野津 誠 )
2007/04/05 14:55

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