メジャーレコードレーベルとして知られるWarner Music Groupは9日、インターネットテレビ企業のJoostに対してコンテンツを提供することで両社が合意したと発表した。
Joostは、インターネットでテレビ番組を配信するためのプラットフォームで、Skypeの創業者が起業したことなどで大きな注目を集めている。Joostに対しては、米メディア最大手のViacomがコンテンツを提供することですでに合意している。
Warnerによると、同社はジャンル、レーベル、アーティストなどに分類された複数のチャンネルを提供するという。番組の種類としては、ミュージックビデオ、Joostのための特別番組、番組の裏側、ビデオやアルバムのメイキング、アーティストへのインタビュー、特別番組、その他のコンテンツを提供するとしている。
WarnerとJoostは、これらの番組に伴って表示される広告の収益を配分する契約を結んだ。このような契約はテレビコマーシャルなどでも行なわれているそうだが、テレビとは異なり、Joostでは視聴者が選ぶチャンネルや、視聴者の居住地域、個人情報などに基づいてターゲット広告を表示できることから、得られる利益が大きい。さらにJoostが当初から著作権保護機構を備えていることがWarnerにとって意味あることだったようだ。
今回の提携について、JoostのエグゼクティブバイスプレジデントであるYvette Alberdingk Thijm氏は「Warner Music GroupはJoostの鍵となるパートナーであり、1日目からそのような存在だった」とコメント。発表は遅れたが、Joostの立ち上げ当初からWarnerとの提携関係が念頭にあったことを伺わせている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.wmg.com/news/article/?id=8a0af81211b8cea50111d683c13e0f66
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/04/10 12:15
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