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宇宙空間でIPルーティング、Intelsatが米国防総省のプロジェクトで実験


 Intelsatの100%子会社である米Intelsat General Corporationは11日、人工衛星に搭載するルータを使ったIPルーティング実験を米軍向けに実施すると発表した。米国防総省のプロジェクト「IRIS(Internet Routing In Space)」を同社が担当する。

 IRISでは、音声や動画、データ通信などのサービスをサポートする。Ciscoが商用IPネットワークソフトウェアを提供し、SEAKR Engineeringが宇宙耐用ルータを製造する。IRISを搭載する人工衛星「IS-14」は2009年第1四半期に打ち上げられ、西経45度の静止軌道に位置して米国、欧州、アフリカをカバーするという。

 Intelsat General CorporationのBill Shernit社長兼CEOは「IRISは、インターネットを宇宙空間にまで拡大し、シームレスな即時通信を必要とする兵士らのために衛星システムと地上インフラを統合する。米軍と連合軍が多様な衛星機器を使って、世界の辺境からインターネットでシームレスに通信することが可能になる」と述べている。

 IRISは、米国防総省が「Joint Capability Technology Demonstration(JCTD)」として実施するプロジェクトの1つ。期間は3年間を予定しており、IRISの有用性についてデモンストレーションや評価を行なう。JCTDの実験の後、人工衛星に搭載されたIRISの機器は商用に転用され、政府機関や商用利用者向けのサービスが提供される予定だという。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文、PDF)
  http://www.intelsatgeneral.com/pdf/en/aboutus/releases/2007-4-11-IRIS.pdf


( 永沢 茂 )
2007/04/12 17:44

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