米Googleは17日、同社のWebオフィススイート「Google Docs & Spreadsheets」に、プレゼンテーション機能を追加することを明言した。これは同社公式ブログで明らかにされたものだ。Googleが製品を一般公開する前に計画だけを公にすることは極めて異例のことだ。
この発表に伴って、Googleがサンフランシスコとオーストラリアのメルボルンに本拠を持つTonic Systemsを買収したことが明らかになった。Tonic Systemsは、Javaで記述された様々なコラボレーションツールを開発していた。その中にはプレゼンテーションツールやドキュメント変換ツール、ドキュメントをインデックスするためにテキストを展開するツールなどが含まれていた。
Googleの公式ブログには、Tonic Systemsの強みとしてプレゼンテーション制作とドキュメント変換の2つを挙げている。そしてこれらの機能がGoogle Docs & Spreadsheetsに追加されることを見込んでいる。
Tonic Systemsの買収金額の詳細は公開されておらず、買収に関係する手続きもすべて終了しているという。
Googleがプレゼンテーションツールを開発しているのではないかとの予測は以前から報道されていた。Google Docs & Spreadsheetsで読み込まれるソースコードの中に、「Presently」という名前のソフトがサービスが含まれることがブロガーによって指摘されていたからだ。このPresentlyという名称は、Googleが以前に買収したWebワープロ「Writely」とも似通っていた。しかし、このPresentlyという名前のサービスが、Tonic SystemsとGoogleが開発するツールと同じものであるかどうかは不明だ。いずれにせよ、Googleはワープロ、表計算、プレゼンテーションのオフィススイートを保有することになり、Microsoftと競合することになりそうだ。
関連情報
■URL
米Google公式ブログの該当エントリー(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2007/04/were-expecting.html
Tonic Systems(英文)
http://www.tonicsystems.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/04/18 12:34
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