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Microsoftに買収されたTellme、携帯電話向け検索サービスを開始


　電話で音声認識による情報サービスを提供する米Tellmeは17日、携帯電話で音声などを使って情報を検索できる無料サービスを開始したと発表した。このサービスは、米国内で企業やカテゴリーに対する検索を行なえる。

　Tellmeに関しては、2007年3月に米Microsoftが同社を買収することで合意したことが発表されたばかりだ。

　今回Tellmeが発表したのは、音声だけで検索できるサービス、ショートメッセージを送信して検索できるサービス、音声で検索して検索結果を携帯電話の画面で見られるサービスの3種類だ。

　音声による検索は、指定された電話番号に電話をかけ、音声で「business search」と言った後に、「flower shop」などとカテゴリーを話すことにより、必要な情報が得られるというもの。ショートメッセージによる方法では、指定された番号にショートメッセージを送ると、検索結果がショートメッセージで返ってきて、地図へのリンクも付加されている。

　もう1つの携帯電話向けの「Tellme by Mobile beta」は、あらかじめ携帯電話用ソフトウェアをダウンロードしておく必要がある。その上で、指示通りに携帯電話に音声で話すと検索結果を携帯電話の画面上で見ることができ、地図やルート検索結果を表示してくれる。

　複数の検索方法が用意されているのには訳がある。声を出せる場所では電話の音声を使い、地図が必要な場合には携帯電話の画面を使い、声を出せない場所ではショートメッセージを使用する。携帯電話の利用状況は場所によってさまざまだからだ。

　このような検索サービスを開発している目的について、TellmeのCEOであるMike McCue氏は、「我々は人々が1番うまくいく方法で電話を使って検索できるようにしたいと思っている。電話はタイプするより話すために設計されており、そのために我々は自然な電話のインターフェイス、つまり声に焦点を当てた」と説明している。

　また、Tellmeでは携帯電話を使って検索する時間は極めて貴重で、即座に結果が得られる必要があることを認識している。Tellmeはネット証券のE*TRADEや航空会社のAmerican Airlinesなどに音声認識のインフラを提供しており、米国内無料通話番号への通話の80％を管理し、年間4,000万人から20億回の通話を処理している。そのため同社は、電話で人々がどんな情報を求めていて、どのようにその情報を得たがっているかという膨大な情報を持っており、これを携帯電話による検索サービスにも活かしたい考えだ。

関連情報

■URL
　 ニュースリリース（英文）
　 http://www.tellme.com/about/PressRoom/release/20070416


（ 青木大我 taiga@scientist.com ）
2007/04/18 12:48

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