米IBMが米Amazon.comを相手取って起こしていた訴訟について、両社が和解することで合意したことが明らかになった。IBMが8日に発表した。Amazon.comがIBMに対して和解金を支払うとともに、両社の保有する特許を自由に使えるようにする長期のクロスライセンスを締結した。和解金の金額は非公開。
IBMでは、Amazon.comが複数の特許を意図的に侵害し続けていると主張し、2006年10月に訴訟を起こしていた。その中には、米国特許番号「5,796,967」(双方向サービスにおけるアプリケーションの提示)、「5,442,771」(双方向ネットワークにおけるデータ保存)、「7,072,849」(双方向サービスにおける広告の提示)、「5,446,891」(ユーザーの目標と行動に重み付けしたハイパーテキストリンクの調整)、「5,319,542」(電子カタログを使用した商品の注文)の5つの特許が含まれていた。
今回の和解について、Amazon.comのIntellectual Property部門のScott Haydenバイスプレジデントは、次のように語る。「IBMの特許群は、IT産業にとって影響が非常に大きい。特に、Webテクノロジーに関する特許のライセンスを受けることによって、我々は顧客にすばらしい技術革新を提供できるようになる」。
一方、IBMのSoftware Intellectual Property部門でジェネラルマネージャーを務めるDan Cerutti氏は、「IBMでは、知的財産を重視している。今回の問題が、交渉とライセンス契約によって解決されて満足している」とコメントした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(IBM、英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/21509.wss
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・ 米IBM、米Amazon.comを特許侵害で提訴(2006/10/24)
( 増田 覚 )
2007/05/09 15:33
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