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「Firefox 2.0.0.4」
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Mozilla Foundationは30日、Webブラウザ「Firefox 2.0.0.4」「Firefox 1.5.0.12」をリリースした。Windows版、Mac OS X版、Linux版があり、日本語を含む各国語版が用意されている。Mozilla Japanのサイトなどから無料でダウンロードできる。セキュリティ修正版であるため、すべてのユーザーにアップデートを勧めている。
今回修正された脆弱性は5件で、この中の1件は、重要度が4段階中で最も高い“最高”とレーティングされている。仏FrSIRTによれば、細工を施されたデータを処理する際にレイアウト/JavaScriptエンジンで起こるメモリ破損エラーが原因で発生するもので、Firefoxをクラッシュさせたり、任意のコードを実行させられる恐れがあるという。
脆弱性の修正のほか、Firefox 2.0.0.4では、Windows Vistaに関する機能強化と問題の修正が行なわれているとしている。
なお、Firefox 1.5系列のバージョンアップは、今回のバージョンが最後となるため、Mozilla Foundationではユーザーに対してFirefox 2系列へのバージョンアップを求めている。Firefox 1.5.0.12のユーザーには数週間以内にFirefox 2系列へのメジャーアップデート通知が表示されるという。
5件の脆弱性のうち、重要度が“最高”の1件については、メールクライアントの「Thunderbird」にも影響する。さらにThunderbirdでは、APOPの認証に関しても脆弱性も見つかっており、これら2件を「Thunderbird 2.0.0.4」「Thunderbird 1.5.0.12」で修正している。
このほか、インターネットアプリケーションスイートの「SeaMonkey」にも、これらの脆弱性のうち、重要度“最高”のものを含む5件が影響し、「SeaMonkey 1.1.2」「SeaMonkey 1.0.9」で修正している。
【お詫びと訂正 19:40】
記事初出時、FirefoxおよびThunderbirdに影響のある脆弱性の件数に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
関連情報
■URL
「Firefox 2.0.0.4」リリースノート
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/2.0.0.4/releasenotes/
「Firefox 1.5.0.12」リリースノート
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/releases/1.5.0.12.html
Mozilla Foundationのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://www.mozilla.org/security/announce/
FrSIRTのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://www.frsirt.com/english/advisories/2007/1994
■関連記事
・ 「Firefox 2.0.0.3」リリース、FTPに関する脆弱性を修正(2007/03/22)
( 永沢 茂 )
2007/05/31 18:55
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