米Googleは1日、RSSフィード配信管理企業の米FeedBurnerを買収したと発表した。GoogleとFeedBurnerの買収交渉は以前から噂に上っており、巨額の買収になるとの憶測が流れていたが、発表では買収金額などの詳細は公表されなかった。
FeedBurnerはシカゴの企業で、WebサイトやブログのRSSフィード配信を管理し、フィードに広告を挿入して収益化の機会を提供したり、フィードを管理するための種々のツールを提供している。
GoogleがFeedBurnerを買収した理由として、フィードで配信されるコンテンツと、フィードによる広告配信が今後ますます発展していく分野であり、ユーザーや広告主、コンテンツホルダーにとって有用な道具だと考えているからだと説明。その上で、FeedBurnerの持つ技術と有能な開発チームが魅力だったとされる。
FeedBurnerがGoogleに買収されたことでさまざまな疑問が生じる。例えば、FeedBurnerは「Google Reader」や「Google Analytics」と統合されるのか、FeedBurnerで配信される広告はAdWords広告のようにコストパークリック形式になるのか、あるいは現在と同じように配信数量で課金されるのか、また、この買収によりGoogleはどれほどの広告市場シェアを確保するのを目標としているのか──などの点である。しかし、これらのいずれの質問に対してもGoogleは明確な回答を避けた。
FeedBurnerは今後、独立した企業として存続することはなく、徐々にGoogleの開発チームに統合されていく。統合期間中は、FeedBurnerのサービスは今まで通りにユーザーに提供される。
関連情報
■URL
Google公式ブログの該当記事(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2007/06/adding-more-flare.html
FeedBurner公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.feedburner.com/feedburner/archives/2007/06/feedburner_google.php
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/06/04 11:55
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