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「ジェットコースター事故」検索でワンクリ詐欺被害、IPAが注意呼びかけ


ワンクリック不正請求の相談件数推移
 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA)は4日、5月のウイルス・不正アクセスの届出状況を公表した。5月にIPAに寄せられた相談件数は814件で、このうちワンクリック不正請求に関する相談が185件だったほか、セキュリティ対策ソフトの押し売り行為に関する相談が19件、Winnyに関する相談が6件など。

 ワンクリック不正請求に関する相談事例としては、大阪府吹田市で起こったジェットコースター事故について検索して出てきたページにアクセスしたところ、ワンクリック不正請求の被害に遭ったという相談が寄せられている。

 それによれば、相談者は検索エンジン経由で事故映像を掲載しているというブログにアクセス、ニュースを一通り読み進めて「衝撃映像はこちら」というリンクをクリックしたところ、動画投稿サイトらしき画面に遷移した。

 さらに、再生ボタンをクリックすると「規約に同意されますか?」という画面が出て、「はい」をクリックしてしまったら、データをダウンロードされたような画面に続き、入会金50,000円を支払うよう求める請求書が表示されたとしている。

 IPAでは、「アダルトサイト以外でも“芸能人裏情報”や“衝撃映像”などの誘い文句で待ち受けている悪質なワンクリック不正請求サイトが存在する」と指摘。検索エンジンで表示されたサイトは、安全なものばかりではないことを十分認識し、注意してアクセスしてほしいと呼びかけている。

 そのほかIPAでは、アプリケーションソフトで発見されたセキュリティホールから侵入されたという被害が目立っていると指摘。日頃からアプリケーションソフトのセキュリティホール情報の有無を確認し、セキュリティホール情報が発見された場合には、修正プログラムを適用するなどして対策すべきと警告している。

 5月の不正アクセスの届出件数は19件で、そのうち被害のあったのは13件。被害の内訳は侵入が5件、メール不正中継が2件、アドレス詐称1件、その他が5件。侵入被害の内容は、フィッシングに悪用するためのコンテンツを設置されていたものが2件、外部サイトを攻撃するための踏み台になっていたものが2件、サーバー内データが破壊されていたものが1件だった。

 5月のウイルス検出数は約77万個(前月比24.3%増)、ウイルス届出件数3,383件(同5.8%増)で、いずれも4月から増加した。検出数の1位は「W32/Netsky」の約51万個、2位は「W32/Sober」の約15万個、3位は「W32/Stration」の約4万個。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/06outline.html

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( 増田 覚 )
2007/06/04 16:25

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