米Googleは4日、Googleの広告システムを使ってラジオCMを放送できる「Google Audio Ads」を、6月中に全米のAdWordsアカウント利用者に提供すると発表した。
Google Audio Adsは、2006年12月にわずかな数のAdWordsアカウントでベータテストが開始されていた。その数は現在までにAdWordsアカウントの半数にまで拡大されている。そして6月末までには、全米すべてのAdWords利用者がGoogle Audio Adsを利用できるようになると説明している。
Google Audio Adsが正式サービスに移行することにあわせて、ラジオCMを放送するための広告主向けのガイドが公開された。Audio Adsの利用者の多くはラジオCMを放送したことがないため、初心者向けのFlashによるデモンストレーションを見ることができる。
また、初めてのラジオCMを放送する広告主に対して、400ドルのAudio Ads利用クレジットを提供するキャンペーンを実施することも発表された。これはCM制作の専門家に仕事を依頼できる「Google Ad Creation Marketplace」の利用者に提供するキャンペーンだ。米国とカナダに在住で、かつ30秒広告を6月30日までに初めて放送する広告主に限定されている。
Google Audio Adsは、GoogleがdMarc Broadcasting社を2006年初めに買収したことによって始まった。現在ではGoogleのシステムと統合されており、全米の何百ものラジオ局で手軽にラジオCMを放送できるようになっている。キャンペーンを計画する際には、ターゲットとなる性別、年齢層、地域を指定することができ、実際にCMが放送されると、放送されたラジオ局とその時間帯を確認できるほか、放送CMも聞くことができるようになっている。
関連情報
■URL
Google AdWords公式ブログの該当記事(英文)
http://adwords.blogspot.com/2007/06/google-audio-ads-rolling-out-to-all.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/06/05 12:33
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